ご報告と御礼

平素より、するがや祇園下里をご愛顧賜り、誠にありがとうございます。

2026年3月1日早朝、当店の扉のガラスが何者かにより破損される被害が発生いたしました。
被害届を提出し、現在、警察にて捜査中でございます。

現在は安全確保のため、コンパネ板による応急処置を施しております。
そのため外観が板張りの状態となり、休業しているように見えるかもしれませんが、
当店は通常通り営業しております。

当店の建物は京都市登録有形文化財「下里家住宅」であり、
破損した扉は、すりガラスに紋を抜きで入れた特別なものでした。

長い間、店の「顔」として在り続け、
幼い頃から、あたりまえにあるガラス扉で、紋の隙間から店内を覗いたり、
ことあるごとにこの前で写真を撮ったり、単なる建材ではなく、
家族の歴史そのものでした。

現在、同様の技法で制作できる業者は限られており、
同じものが再現できるかどうかも含め、まだ見通しは立っておりません。
施工業者の選定から始めなければならず、板張りの状態が長引く可能性もございます。

正直、大変大きな衝撃を受けておりますが、
傷つけられたからといって、この店を止めるわけにはまいりません。

SNSで先にご報告いたしましたところ、
驚くほど多くの皆さまから、心配のお声、励ましのお言葉、そして共に憤ってくださるお気持ちを頂戴いたしました。
その一つ一つに、どれほど救われたかわかりません。

支えてくださる皆さまがいること。
見守ってくださる方がいること。
それこそが、この店の本当の財産だと改めて感じております。

2023年に再び灯した暖簾を守るため、
私たちはこれまでと変わらず、日々菓子をつくり、店を開け続けます。

これから暖かくなる季節には、例年通り扉を開けて営業いたします。
風雨の強い日は、安全のため閉めさせていただくこともございますが、
何卒ご理解くださいませ。
少し重いかもしれませんが、扉を開けて入って来てください。

外観は一時的に変わっても、店の心は変わりません。
どうか安心してお越しくださいませ。

温かいお心をお寄せくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
そして、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

令和8年3月
するがや祇園下里7代目店主
井上 真由美 

 


店の顔であり続けたガラス扉


2026年3月1日 早朝に発生した被害


現在はこのように安全確保のため、板貼りをしております。通常通り営業中です。